【今日の短歌】覚えたての道を行くとき曲がりたいのをこらえれば目印に着く　(山階基)

カーナビをつけたのが遅かったので、昔はどこへ行くにも地図だったり、道路標識や道案内が頼り。あらかたざっと調べて、あとはそのうち案内が出てくるだろうという適当ぶり。それでも何とかなったものです。

それが今ではもう、あなたなしではどこにも行けないわとばかりに、すっかりナビ様に頼り切ってしまってる私。  でも本来、わが道をゆく性格なので「いや、こっちから行く」と、たまには逆らってみたくなるのです。

どうせナビ様がいてくれるんだから、いざとなればまた頼ればいいし･･･。で、好き勝手に走って、やっぱりナビ様にすがることも多々あり。余計なことをしなければ、無難に辿りつけるんだけどね。(;^ω^)

これって、料理にも言えることで、やっぱりわが道を行きたくなってしまうんですよね。

いや、わかってるんです。余計なことをせずに、オーソドックスにやればほとんどの料理はそれなりに美味しくできるって。でも、これとこれを組み合わせたら合うんじゃない？とかいろいろ実験したくなるのが私。

成功することもあるけど、やらないほうが良かったなと失敗することももちろんあって。でもそうやって、冒険心を持って曲がりたいときに曲がるのも悪くないかなと思ったりします。そうやって回り道したおかげで出会える発見もいっぱいあるから。

「こらえれば目印に着く」と言い切りながらも、「そうなんだけどね」とわが道をゆく意志を掲出歌からは感じます。そこに親近感を覚えました。