枇杷を見かける季節となりました。

 

植えれば不幸になるとも言われる枇杷だけど、どちらかといえば縁起のいい植物だと思うんですよね。実際、枇杷の葉は「大薬王樹」とも呼ばれているし、枇杷製の杖は「長寿杖」として縁起物だし。もちろん食べても美味しいしね。

 

不幸になると言われている割には、あちらでもこちらでもオレンジの実が生っていて、そうなるとひとつぐらいは食べてみたくなったりして。ありがたいことに、ご近所さんからお裾分けをいただきました。枇杷とかアケビとか、ほんのりとした素朴な甘さがあって好きです。

 

 

枇杷を「身代わりの木」として植えていたとか、薬効がある枇杷の葉を求めて病人が集まったとか、葉が大きくて日当たりが悪くなるからとか。植えれば不幸になる説は、そんなところからきているみたいですね。

 

 

幼い頃にチフスにかかり、病気を乳母にうつしてしまった白秋。白秋にとっての枇杷は、自分の身代わりとして亡くなった、乳母への想いを象徴している木。「黄なる枇杷の実かがやく」は、あなたのおかげでこうして生きていられますということなのだろうと個人的には思っています。

 

枇杷のオレンジ色を見かければ、やっぱり私は嬉しくなります。