遺影の背景にぼんやりとそれらしきものが映っていて、亡くなった祖母を思い出す花菖蒲。

 

拒むというとちょっと突き放す感じになっちゃうけど、相手との立場や関係性によってしてあげられること、あげられないことってありますよね。見守ることしかできないというのもつらいところではあるけど、できることはここまでときっぱりと境界線を引くことがお互いの為であったり、第三者の立場でしゃしゃり出るわけにいかなかったり、しないことの優しさというのもあります。

 

でもだからといって、表面上は装っていても何とも思わないわけではないし、心の奥ではいろんな思いがぐるぐる駆け巡っていたりするわけで。私自身もそんなもどかしい思いを何度もしてきたし、今だって大丈夫かなと気を揉んだりもします。

 

綺麗な花を咲かせてそんな気持ちを癒しながらも、私にできることはここまでよと言われているような。すっと立ち尽くす花菖蒲には、そんな凛としたところがあるようにも思います。