マンゴーの種を育ててみたら、根っこがちょろっと出てきました。SNSなどを通じて、俵万智さんがアボカドを種から育てているのを知っていて、マンゴーの種を育ててみようと思ったきっかけのひとつになっています。もともとはアボカドを育てるつもりで、今度買ってきたらやってみようと思っていたのだけど、その前にマンゴーが手に入ったのでその種を育ててみることにしたのです。上手く育ってくれるといいのだけど。

 

 

「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組で、俵万智さんの特集をやっていたことがありました。40年ぶりに50首の新作に挑むということで、そのタイトルが「アボカドの種」であり、掲出歌からきています。タイトルは、自分の短歌観が反映している歌から取っているとおっしゃっていたのがすごく印象に残っています。

 

下の句がなかなか浮かばないと言いながらも、安易にとってつけたような言葉でお茶を濁さず、それならばじっくりと答えを出していけばいいというのが俵さんのスタンス。アボカドの種が芽吹くのを待つように。

 

詩作をしていると、これだという言葉がなかなか出てきてくれないこともあります。「アボカドの種芽吹くのを待つ」に深く共感したのは、自分もそこで無理に完成させるよりは、いったん寝かせるほうを選ぶタイプだからです。ちなみにアボカドの種は芽吹くのに3か月ほどかかるらしいのですが、「それぐらいの感じで待っていてもいいんじないかな」という言葉にポンッと背中を押してもらったような気がします。

 

アボカドを買ってきたときは、アボカドの種も育ててみたいと思います。