散歩に出たら小雨がパラパラと。というより、小雨も想定内のうち。雨上がりでぬかるんでるし濡れやすくなっている山道までわざわざ足を運んだのは、濡れても構わない、なんなら濡れたくて行ったようなもんです。なぜなら“やはらかい水”に触れてみたかったから。少なくとも私にとってそんな気分にさせてくれる魔力のある一首。

 

なぜ“やはらかい水”に触れてみたかったのかといえば、やはらかい水を降ろして春が濡らしているのが「山毛欅(ブナ)の林のわたし」だったから。