いざ子ども山べにゆかむ桜見に明日ともいはば散りもこそせめ
さぁ、子供たち。山へ桜を見に行こう。明日などと言っているうちに散ってしまうから

 

今朝は警報級との予報だった桜散らしの雨。午後になって雨は止んだものの、なかなかの強い風が吹き続いています。この地方のソメイヨシノも週末には満開を迎えたけど、とたんにピークを過ぎて容赦なく散っていきます。これからあちこちお花見にと思っていたけど、桜が散るのは本当にあっという間ですね。「明日ともいはば散りもこそせめ」今年の桜はまさにそんな感じでとても儚いです。

 

大の子供好きとして知られている良寛禅師。子供たちとかくれんぼや手鞠などをして遊ぶことを好んでいた良寛禅師らしい、何ともほっこりとした気持ちにさせられます。明日なんて言っていたら散ってしまう、それは桜のみならず人生におけるタイミングでも同じようなことがあったりもしますね。

 

良寛禅師の晩年は、島崎村の能登屋の主人・木村元右衛門のところで過ごすことになります。木村家の菩提寺ともなっている隆泉寺に、木村元右衛門が一切経七千余巻を寄進し、建立された経堂額面に書かれたのが↑の掲出歌ということみたいですね。
※自性清浄補遺 ―良寛と子どもたち― より   

 もっと日常的な場面で詠まれたのかと思ったけど意外でした。

 

 

この里に手まりつきつつ子どもらと遊ぶ春日は暮れずともよし 良寛禅師