花弁がついたまま落下していく八重の桜。御衣黄桜もそのひとつ。御衣黄の由来にもなった萌黄色は茶色く色褪せ、ひっそりと散っていました。よろづのことも、初め終はりこそをかしけれ吉田兼好がいうように、満開の桜もいいけど、終焉の桜もまた趣深いものです。

 

 

爽やかな萌黄色からだんだんと円熟した桜色へと変わっていく御衣黄桜。青春から大人へ。その色模様が人生そのものを象徴しているようだと見る度に思うのですが、中には思い通りに咲けなかった花弁もあるのかもしれないですね。無残に変わり果てた花弁は、志半ばで諦めてしまった夢の残骸のようでもあります。

 

とはいえ、夢はいくつあってもいいし1つとは限りません。桜は何も言わないけれど、そこに根を下ろしている限り、春になればまた新しい花を咲かせます。夢を咲かせるために、より根を太く生きていきたいものです。

 

 

 

 

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