「チュウ(夏至)ははずせ、ハンゲ(半夏生)は待つな」

 

「ハンゲ(半夏生)は待つな」は、半夏(カラスビシャク)が生える頃の雨は大降りになりやすいので、それまでに田植えなどは終わらせておいた方がいいという昔ながらの知恵。というわけで、本日は「半夏生(はんげしょうず)」こちらの地方はピーカンで、散歩していたら今年初の蝉の鳴き声まで聞こえてきました。

 

こうなったらいよいよ梅雨明けかと雨かんむりに手をかけたくなりますが、週間天気予報を見てみるとまだ雨マークが点在していて、この地方の梅雨明けはもうちょい先かもしれません。梅雨が明ければ明けたで、頭上には雨かんむりではなく日傘や帽子が欠かせない暑さが一気に押し寄せてきます。半夏の名を持つカラスビシャクは、薬草ですが毒草でもある野草。同じように、恵みをもたらす雨も暑さも、過ぎれば毒にもなりうるもの。ほどほどにと願いたいものですね。

 

カラスビシャクは花茎のところに窪みがありそれが臍のようであり、球茎が栗のようなことから「へそくり」とも呼ばれいます。農作業の合間にこれを乾燥させ、薬屋に売って小遣い稼ぎにしていたことから俗にいう「へそくり」の語源にもなっています。