朝食はほとんどパンの我が家。八朔やらその時々の柑橘類を使って、大量のマーマレードを作るのが恒例になっています。つい昨日まで、柑橘系のいい香りが部屋中に漂っていました。 そんなわけ […]
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【今日の短歌】いかにせむ山の青葉になるままに遠ざかりゆく花の姿を (俊恵)
いかにせむ 山の青葉になるままに 遠ざかりゆく花の姿を 俊恵 どうしようというのか。山が青葉になるにつれて遠ざかってしまう花の姿を 春になれば山桜、そして木々の間に隠れるように咲いている自生の […]
【今日の短歌】白藤のせつなきまでに重き房かかる力に人恋へといふ (米川千嘉子)
恋しさだったり、祈りだったり、願いだったり。募る想いというのは内へ赴き、そして藤房のようにだんだんと重く垂れ込めるもの。当たり前にあったこれまでの日常を渇望し、想いを募らせていく中で、そのことをより深く実感 […]
【今日の短歌】花見にと群れつつ人の来るのみぞあたら桜のとがにはありける (西行)
花見にと群れつつ人の来るのみぞあたら桜のとがにはありける 西行 (美しさゆえに) 花見に人が押し寄せてくるのが、桜の罪なところである 「花見にと群れつつ人の来る」ことは、ゆったりと桜を楽しめないという他にも […]
【今日の短歌】菜種梅雨やさしき言葉持つ国を歩む一人のスローモーション (俵万智)
この記事を書いている今日は、雨が降ったり止んだりのどんよりとした天気。しばらくはすっきりしない天候が続きそうです。 「菜種梅雨」とは菜の花の時期に降り続く雨をさす言葉ですが、そろそろそんな時期にさしかかって […]
【今日の短歌】いいんだよライブで歌手がまちがえてそれを愛してしまった耳よ (山階基)
私も同じ。楽しませようとしてくれるのなら、まちがえようがなんだろうが「いいんだよ」ってなるから、共感でしかないですわ。 「ライブは生もの」だしね。そういうのもひっくるめてのライブであり醍醐味。 […]
【今日の短歌】大玉のキャベツざくざく切るときに窓に近づく春の雲あり (関谷啓子)
少し前に大玉の寒キャベツを2つもいただきまして、そんな中で春キャベツが次々と収穫期を迎えている我が家の畑。他所様が育てた寒キャベツを消費しつつ、我が家で育てた春キャベツは誰かにおすそ分けするというね、謎の現 […]
【今日の短歌】執拗に水切りしたる豆腐もて白和えつくる二月の厨 (後藤由紀恵)
節分の日に、セブンイレブンまで恵方巻きを買いに行ったところ、700円以上買えば惣菜を一品贈呈しますというキャンペーンをやっていたんです。数ある惣菜の中からどれでも一品ということで迷ったのですが、何かとアレン […]
【今日の短歌】開花まであと二か月というところ雲の流れに置かれる花芽 (小川佳世子)
昨日は立春ということで、暦の上では春。春といって思い浮かぶのは、ソメイヨシノが咲いているうららかな光景。掲出歌のように、開花までちょうど二ヵ月ぐらいですかね。 でも私の中では、思い浮かぶ「花芽 […]