初句の「キャベツ色のスカート」で心をガッチリ掴まされ、私の中でものすごく好きな一首。「キャベツ色」が芽吹きの初々しさや清々しさを連想させ、そこから漂ってくる全体的な雰囲気がツボなんです。そのうえで「風の匂いの飲み物」というワードセンスの良さが光ります。

 

 

 

キャベツ色のスカートの人はどういうシチュエーションで飲み物を運んでいるのだろうと考えたとき、まずストレートに浮かんできたのはお洒落なカフェなどの店員さんとして。なんだけど、それよりもデート中に彼のために飲み物を買ってきた・・・みたいなほうが、なんとなく自然でしっくりくるような気もします。

 

キャベツ色のスカートの人は、きっとキャベツ色にふさわしい清らかな笑みを携えていて、私からしたら憧れの象徴です。

 

「キャベツ色のスカート」から、さわやかな薫風が吹き抜けるのを感じるんです。だからイメージする光景は、映画だとかそういった屋内よりも屋外。「キャベツ色のスカート」の人がカフェの店員さんであったのなら、そこは屋外のテラス席。

 

「風の匂いの飲み物」からはソーダ系を連想しました。