字面だけを見るとね。手の平に乗せてシャボン玉を吹くように・・・、あるいはロウソクを勢いよくを吹き消すように・・・。フッと息を吹きかければ、分解してどこかへ飛んで行ってしまいそうなそんな気もしますね。彡(さん)があるからかな。

 

「一画ごとに摘まみ抜き」は、気休めや一時しのぎではなく、根本から取り払ってスッキリしたいという強い願望が感じられます。

 

どんよりとした天候に加えて、次から次へと気が滅入りそうなニュースばかりの日々。ホントにね、そうやって鬱々とした気分を吹き飛ばせたらいいですよね。

 

 

この記事を書くにあたって、「鬱」という字と向き合ってじ~っと眺めたり、書いてみたりしたんですけど・・・。見れば見るほど不思議な形をしているし、複雑でバランスの取りにくい字をしているなぁと思いまして・・・。ちょっと漢字の成り立ちを調べてみました。

 

・・・というわけで、金八先生風にいってみましょう。「ハイ、注目~!! ☝」

 

まず、鬱の「鬯」の部分。これ見てください。これはですね、「凵」 という容器に入った酒に、「※」という香草が浸っているという意味なんです、はい。「ヒ」は容器の足なんです。「缶」は甕、「彡」は香りが強いことを表しているんですねぇ。

 

いいですか、諸君。これはつまり、こういうことなんです。香草が浸ったお酒に蓋をしてしばらくすると、香りの強い「鬱鬯酒」というお酒ができるという意味なんです。それが「鬱」という字の成り立ちなんです、はい。

 

・・・いや・・・なんか・・・ノリで書いてみたけど、金八先生ってこんなんじゃなかった気がする・・・。ていうか、違うよな。(;^ω^)

 

まぁ、とにかく「鬱鬯酒」から来ているらしいですよ。こういうことを知ると、どよ~んとしたものを吹き飛ばすイメージが、また別のものに変わってきそうです。