秋来きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる 藤原敏行
秋が来たと目に見えるわけではないけれど、風の音によってはっと気づかされました。

 

昨日ちらっと山道を散歩したのですが、どこからともなく蜩やツクツクボウシの鳴き声が聞こえてきて、まだまだ暑いと思っていても確実に秋の気配が近づいているようです。というよりも、今日は立秋の初候「涼風至(すずかぜいたる)」であり、暦のうえではもう秋。

 

昼間は相変わらず暑いけど、夕方頃になって窓を開けたならば、涼しくていい風が入ってくるようになりました。全開にするとだんだん肌寒くなって閉めるぐらい。窓さえ開ければエアコンも扇風機もなしでいけるぐらい、暑い暑いと言いながらもなんだかんだと過ごしやすくなってきて、「風の音」というよりは「風の温度」で秋を感じるというのはあるかもしれないです。

 

今、どこからともなく虫の音が聞こえていて、これもまた秋の気配。

 

 

 

 

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