「ライナスの毛布」になって包んでいるのは主体なのか、夜なのか、あるいは“ひかり”なのか。主体なら包まれているのは(主体にとっての)ライナスだし、夜なら包まれているのは主体であり、“ひかり”ならば夜ということになりますね。

 

「ライナス」とは、スヌーピーでおなじみの『ピーナッツ』に登場する男の子。ライナスがいつも青い毛布(ブランケット)を持ち歩いていることから、特定の毛布や縫いぐるみ等に対する強い拘りや愛着のために、肌身離さず持ち歩いて手放せなくなる状態のことを「ライナスの毛布症候群」「ブランケット症候群」「安心毛布」などと呼んだりします。

 

私もいわゆるライナスの毛布症候群だったことがあったらしく、本人は全く記憶にないのですが、とあるバスタオルが大のお気に入りだったらしいです。あまりにお気に入りすぎて四六時中持ち歩き、母が洗濯しようと取り上げようものならギャン泣きして困らせたのだとか。他のタオルじゃ絶対にダメで、干されたタオルの下で「バスタオル!バスタオル!」とあまりにもうるさいから、2つに裂いて交互に洗濯していたらしいです。手触りとか匂いとか安心する何かがあったんでしょうね。

 

ライナスの毛布を手放したとしても、大人になったとしても、時にはライナスの毛布のような存在に包まれて安心したいものだし、時にはライナスの毛布となって大切な誰かを包んであげたかったりするものですよね。だからこそライナスの毛布のような短歌を詠むことは私の目標のひとつです。