8月も最後ということで、ここらでめっちゃ夏っぽいというか猛暑を感じる一首を。まさに今年の夏はこんな感じだったなぁと思って。 リモートで会話したりとかはあっても、プライベートで人と会う約束なんて […]
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【今日の短歌】街あかりのなかに薄れしさそり座の心臓の赤い熱帯夜です (杉崎恒夫)
最近の日課は、バルコニーに出て星空を眺めること。晴れていることが多いし、何より涼しくて心地いいので。雲にかかった月の光が虹がかって凄く綺麗で、綺麗だなぁと眺めていたらそのうち雲が消えてきて・・・。月の下には […]
【今日の短歌】わが胸にぶつかりざまにJeとないた蝉はだれかのたましいかしら (杉崎恒夫)
相も変わらず、蝉時雨が賑やかだった今日。中でも声のデカさが際立ったミンミンゼミがいて、俺の魂の叫びを聞け~!!とばかりに 激しく主張していたんです。 で、たぶんどこかに飛んでいったのだと思うん […]
【今日の短歌】甲虫の肢(あし)内側に折るように眼鏡を畳むきょうの終わりは (小島なお)
寝る直前までかけていた眼鏡を外し、ゆっくり畳んでサイドテーブルに置く・・・。お決まりのナイトルーティーン。そのとき、その日のことが総括となって蘇ってきます。意識的なものでふんわりと・・・。掲出歌を知ってから […]
【今日の短歌】遠くその夜に触れたい一通のメールで君の画面を灯す (近江 瞬)
まず最初に「遠く」がきて、「その夜に触れたい」とあるんですよね。ソーシャルディスタンスのご時世だからこそ「遠く」「触れたい」が、心に強く響きます。 短歌としては「触れられない」「会えない」こと […]
【今日の短歌】やはらかき手のあらはれて思ふさま入れる鋏のひびきは空に (鳴海宥)
人生史上、一番伸びていてずっと切りたかった髪。やっと・・・切ってきました。そして、ヘアドネーションしてきました。スッキリー!!(≧▽≦) ズボラで管理がきちんとできないし、体形や顔形からいっても長い髪は向 […]
【今日の短歌】ただひとつ惜しみて置きし白桃のゆたけきを吾は食ひをはりけり (斎藤茂吉)
ふたつあった桃のうち、数日前にひとつ食べ、大事にとっておいた残りのひとつを昨日食べてしまいました。私も好物は先延ばしにしておきたいタイプだし、まさに掲出歌と同じ心境でした。とうとう食べ終わって […]
【今日の短歌】東京はエレベーターでも電車でも横目でモノを見る人の街 (カン・ハンナ)
掲出歌と同じような趣旨が書かれているコラムを見つけました。マイケル・プロンコ氏の「「チラ見」と「横目」で東京はもっと楽しい」という記事です。 西欧人の私は、なんでも正面から見ることに慣れていた […]
【今日の短歌】きりわけしマンゴー皿にひしめきてわが体内に現れし手よ (江戸雪)
妹の旦那さんの実家からのお中元。妹が持ってきてくれたやつを、昨日みんなでいただきました。美味しいよね、マンゴー。・・・というわけで、マンゴーといえばの一首。 まず「わが体内に現れし手よ」って、 […]
【今日の短歌】すれちがつた今の女が眼の前で血まみれになる白昼の幻想 (夢野久作)
顔見知りで深い怨恨があったのか、それともただ通りすがっただけなのかなのか。「すれちがつた今の女」と主体との関係性によって、猟奇的な意味合いがまた変わってきますね。何があったん⁈ と思わず問いたくなる一首。 […]