ミステリー界の巨匠。東野圭吾氏の作品です。
とある連続事件の次の殺害現場が、超がつくほどの一流ホテル、コルテシア東京の可能性が極めて高い。というわけで、ホテルの一室を借りての極秘捜査が行われます。
そして、若手刑事の新田浩介は、そのホテルのフロントマンとして潜入捜査をすることに。その彼の指導係を任されたのが、ベテランのフロントクラーク、山岸尚美。
捜査を進展させて一刻でも早く犯人を捕まえたい警察側と、捜査に協力しつつもお客様の安全を第一に考えたいホテル側のそれぞれの葛藤。それは、新田と尚美とのやりとりでも垣間見れてます。プロ意識の高い2人は、ちょくちょく言い争いになるのですが、実際にはお互いのことをものすごくリスペクトしているんですよね。
ちょっと面白かったのが、捜査のプロの新田と接客のプロの尚美とでは、視点というか・・・例えば怪しいと思う部分の判断材料とか全然違うんです。職業柄、そういう見方をするようになるんでしょうけどなるほどなと思いました。
物語には、それこそ「情熱大陸」とかに出てきそうな一流のプロフェッショナルたちが登場してきます。真のプロフェッショナルとはどういうことなのかを考えさせられました。
※こんなサイトを見つけました。
http://bunko.shueisha.co.jp/masquerade/#frontclerk