新しく生まれ変わった「ニュー・ムーン・シアター」は連日満員。ロジータ、グンター、アッシュ、ミーナ、ジョニーといったお馴染みのメンバーは、地元ですっかり人気者に。しかし、劇場支配人であるバスター・ムーンには、それだけにはとどまらない大きな夢がある。それは、大都会レッドショアシティにある「クリスタル・タワー・シアター」でショーを行うというもの。仲間達と共に、いざレッドショアシティへ

 

ショーを行うには、クリスタル・エンターテイメント社のジミー・クリスタルのオーディションに合格しなければならないのだけど、野望を実現するためにはかなり無鉄砲で大胆不敵なムーンさん。けど憎めなくて不思議と応援したくなるのは、やはりムーンさんだからなのだろう。

 

 

一行はなんとかオーディションまでこぎつけるけど、ショーを開催するにあたってジミーから突き付けられた条件は、伝説のロックスター、クレイ・キャロウェイをショーに出演させるという厳しいもの。妻が亡くなって以来、15年間引き籠っているクレイ・キャロウェイ。伝説のロックスターの吹き替えを、B’z稲葉さんが担当するということでも話題となった。

 

ムーンさんの情熱に引っ張られるように、ロジータ、グンター、アッシュ、ミーナ、ジョニーもそれぞれ大活躍。あと忘れちゃいけないムーンさんの右腕、ミス・クローリーのおちゃめっぷりも健在。ショーの構成としてだけではなく、誰ひとり欠けてもあの壮大なショーは成り立たない。例えば、グンターが「クレイ・キャロウェイ」の名を口にしなければ門前払いでチャンスすら与えられなかった。それぞれに見せ場がある。クレイ・キャロウェイ達の他にも、ジミーの娘・ポーシャ、ジョニーにダンスを教えるヌーシーといった新キャラも続々と登場。

 

カラフルと近未来が融合したようなレッドショアシティは、エンターテイメントの聖地だけあって街全体がテーマパークのよう。「クリスタル・タワー・シアター」の外観も内装も、とにかくスケールがでかくて、ムーンさんがあこがれるのもわかる。冒頭のこのシーンだけでもショーを観ているぐらいワクワクさせてくれる。

 

そして肝心のショーはといえば、公式のUniversal Pictures (Japanese版)やilluminationでUPされている動画を何回も観てしまうぐらいに素敵だった。クレイ・キャロウェイが登場したときは、待ってましたと会場のボルテージが一段あがったのがわかるし、そこへ稲葉さんの声が響くとテンションMAX。皆それぞれ良かったけど、あと個人的に好きだったのはジョニーとポーシャのパフォーマンスかな。動画もいいけど、やはり劇場での迫力は別格。