生きているうちはこの先も幾人の生者と絡むことになり、生者の私がここにいるのは、過去の生者である幾人のご先祖様がいたからなんですよね。至極当然の摂理だけにわかりきっているつもりだったけど、先日お墓参りにいったときにこの一首を思い出して、改めて縁というものの不思議を感じました。

 

人との縁というのは本当に不思議なもので、仲良くしていてもコミュニティから離れるとそれっきりになってしまう人もいれば、いまだに連絡を取り合って仲良くしている人もいて。「袖振り合うも多生の縁」と言うけど、これまで生きていて数えきれないほどの多くの人と出会ってきたはずの自分は、果たしてそのご縁を大切にしてきただろうかとふと考えます。

 

人との距離感というのはなかなか難しいものだけど、年齢を重ねるほど無理な人付き合いはできなくなり、付き合っていて心地いい人だけに囲まれて過ごしたいという欲求は強まりました。心地よい繋がりを持ち続けるためにも、心地よい自分でいたいものです。

 

今の自分にある心地よいご縁を大切にしながら。

 

 

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