西瓜に塩を振らぬ一族の中にいて、嫁の立場である主体がそのことにどのような思いを抱いているのか。一切書かれていないその隠されたメッセージを汲み取ることで、いくらでも物語ができそうです。物語はあくまでも憶測や妄想に過ぎなくて正解というわけではありませんが、それが短歌の醍醐味であり面白さでもあります。

 

食文化はそれぞれの家庭によっても違うし、同じ家族であっても味覚が異なったりもしますからね。西瓜に塩を振る・振らないじゃなくても、卵焼きは甘い派、しょっぱい派とか。国が違えばなおさらのこと。ギリシャだとフェダーチーズ、イタリアではレモン汁というように、海外ではいろんな西瓜の食べ方があるみたいです。チリではチリソース、フィリピンは砂糖、アメリカにいたっては穴を開けた西瓜玉にウォッカなどのビンを差し込んでお酒を含ませるのだとか。

 

というわけで、ちょうど頂いた小玉西瓜があるのでレモン汁のイタリア式を真似てみました。レモン汁の尖った酸味がちょっとだけ舌にくるけど、それが抜けると爽やかな風味が広がっていきます。塩が甘さを引き立てるのに対し、レモン汁がさっぱりとした後味の良さを引き立てている感じ。美味しいけど、個人的には塩を振って食べる方が好きかな。