お盆なので親戚が集まったのですが、そこで姪っ子ちゃんの読書感想文の話に。今年は「ヘレン・ケラー」なのだとか。

 

「ママと(宿題のことで)ケンカしながらこれを書いていて、私にはヘレン・ケラーの気持ちがよくわかります」的なことが書いてあったらしく一同爆笑。リアリティーがあってよいかと。ママにしてみれば、サリバン先生の気持ちがよーくわかりますって感じだろうけど。(笑)

 

今も昔も、夏休みの宿題は大変なようです。

 

 

 

 

さて、今回は「夏休みは人生の縮図」というセリフが登場するこんな本の紹介です。小島達夫さんの著書です。

 

主人公・宮崎百合香が、地元を離れる親友・新巻ちとせの引っ越しを手伝うところから物語は始まります。

姉御肌で正義感が強い由里香と、360度見渡すような独特の視点と鋭い洞察力を持つちとせ。荷造りをしながら、過去の思い出を回想していくうちに、由里香はちとせの鋭い洞察力によって、そのとき起きた出来事の真相を知ることになります。

 

出来事はどれもたわいもないことだけど、由里香は自分の視野の狭さや、どれだけ先入観や固定観念にとらわれ相手を決めつけていたかを思い知るハメになるのです。

 

 

「大切なものは目には見えない」by 星の王子さま

鈍感だから気がついていないだけで、自分もそうやって誤解している部分がいっぱいあるのかもしれないとちょっと考えさせられました。

 

ちとせみたいな人にすごく憧れるけど、身近にいたら何もかも見透かされそうでちょっと警戒というか緊張しちゃうかも・・・。(;^_^A

 

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先述の「 夏休みは人生の縮図」というのは、社会へ旅立とうとするちとせのセリフ。タイトルの「夏休みの拡大図」というのは、ここからきているんですね。

 

ちとせは言います。楽しく遊び回っていた時期は終わり、いよいよ「たまった宿題をしなければならない時期にきているのだ」と。

 

そう、“宿題”って大人になっても、社会人になってもずっと抱えてるものなんですよね。自分でどうにかしてなんとかしなければならない現実が否応なく押し迫ってくるから。歳を重ねるごとにこの言葉の意味がずっしりとのしかかってきますね。だって、稼がないと生きていけないし。

 

そしてね、由里香との別れ際にちとせはこう言うのですよ。あれは間違いだったと。

「だって夏休みが終わったらさ、二学期が始まるじゃない」

 

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「夏休みの拡大図」とはすなわち人生。

どんな「夏休みの拡大図」が完成するのかはわからないけど、振り返ったときに自分らしく楽しいものになっていたらいいなと思います。

 

ところで、夏休みの宿題は早くに済ませる方でしたか?それとも、ギリギリになってからやる方? 私は、1日か2日前にやっと終わるというのがパターンでした。(^▽^;)