「あれ」のことを詠んだ短歌といえばこれでしょう。・・・というぐらい、自分の中では定着しつつあるこの一首。なぞなぞみたいですが、言わずもなが「あれ」とは「おにぎり🍙」のことです。鮭入りのおにぎり。

 

今日は「おにぎりの日」なので。

 

例えば「何食べたい?」と訊いて、「えっと・・・鮭の死を米で包んで・・・またさらに海苔で包んだ・・・」なんてまどろっこしく返されたら「普通に『鮭おにぎり』って言え!! Σ\( ̄ー ̄;)」ってなるけど、文学としてのフィルターを通すとあら不思議。すいぶんと高尚な言い回しのような気がしてきます。

 

 

いわゆる一般的な「鮭おにぎり」を懇切丁寧に説明しているだけの、それ以上でもそれ以下でもない「あれ」

 

「おにぎりが食べたい」という核となるものがあるとして、そこへどのような情報を盛り込むのか・・・。情報の取捨選択は、力量が問われる最も大事な部分ですが、これはありそうでそれまでになかった斬新なチョイス。

 

ただでさえ三十一文字という限られた文字数の中。「鮭の死を米で包んでまたさらに海苔で包んだあれ」ではなく、「鮭おにぎり」とか「鮭入りのおにぎり」などの一言にして別の情報を持ってくることだって可能なわけです。例えば「君が作った・・・」とか。

 

そこを敢えて「鮭の死を米で包んでまたさらに海苔で包んだあれ」を持ってきたからこそ生み出された情感があり、こんなやり方があったのかと目から鱗でした。

 

 

おにぎりって、空気を含ませて握らないといけないから美味しく作るのって案外難しいんですよね。小学生のころ、水もロクにつけずに握ろうとして悲惨なことになって「(握りつぶしたという意味で)まさしく『おにぎり』だよね(笑)」とからかわれたのを覚えています。