ポカリが飲みたくて、久しぶりに自動販売機で飲み物を買いました。構造上なんの不思議もないのけど、あのコインが落ちる音って「むこう側に落ちて行った」感がありますね。

 

なんだろう、あのコトン、コトンって聞こえたときの感覚。哀愁というか、ほんの数秒のことだけど、あっ、行っちゃった・・・ってなるよね。「ひえびえ」はぴったりだなと感じます。

 

 

 

自動販売機の飲み物を補充している場面に遭遇すると、「むこう側の世界」がチラッと見えたりするんだけど、こうやって補充されているから買えるんだなぁとか。見かけるとね、そんなことを思ったりして。

 

ボタンを押せば自動的に出てくるとはいえ、決して魔法の箱でもなんでもないんだよね。当たり前だと思っている「むこう側の世界」には、そんな風にしてたくさんの手が加えられていることっていっぱいありますね。

 

そして、「むこう側の世界」に落ちて行ったコインも、ごみ箱にある空のペットボトルもちゃんと人の手で回収されていくんだね。

 

 

 

ところで、掲出歌のいう「むこう側の世界」というのは、ざっくりとした比喩でいってしまえばスノードームの中のような世界。自販機の中は見えないんだけどね。でも、そんなイメージ。「何か降れるごと」は、そこに人間が地上でいうところの雨や雪にあたる「コイン」を降らせている・・・そんな世界観。

 

「落ちる」ではなく、「何か降れるごと」というたった一言で、そこを表現しているところに惹かれました。