第65回角川短歌賞応募作品「引力」

「天才凡人8周年記念ワンマン大感謝祭2019 」に参戦したときのことを詠んだものです。 ※天才凡人について詳しい情報はこちら

 

あれから3年が経ち、彼らは今日11周年目を迎えました。コロナ過や台風の影響などでライブが中止になったりする中で、ライブができるということが決して当たり前ではないし、簡単な事ではないということが、ファンの身からしても実感することが多かったです。

 

8周年記念ワンマン以降、2回ほどライブに行くことができました。あのときにはなかった問診チェック、フロアーに貼られた等間隔のバミリ、マスク着用はもちろんあのとき同じように声を出すこともできなかったけど、その分も一体となって盛り上げてくれて、あのときと同じようにめちゃくちゃ楽しくて最幸の時間を過ごすことができたことに感謝します。

 

 

 

改めてニューシングル発売、そして11周年おめでとうございます。

 

 

 

 

無言の叫び
こんなにも待ちわびたこと知らしめて夢追い人は遡上する夏
QRコードをかざしそれぞれの問診票に「異常なしです」
念入りに手に擦り込めば不織布をすり抜けてくるアルコール臭
立ち位置は等間隔と定められバミリの上に足を揃える
音楽は裏切らないにしてもなおこのステージは簡単じゃない
鬱憤はすべてこの場に吐き出きだせといわんばかりに閃光走る
本能と呼ぶべきものに従って身振り手振りは無言の叫び